テクニック情報 Technique Information

デコラバスケットが翻訳したパッケットに多くつかわれているテクニックをご紹介します。まずは、筆の名称と種類を紹介します。

筆の種類:
1. 丸筆:ストロークを入れる時に使う。
2. ライナー(短):まっすぐな細い線を描く時に使う。
3. ライナー(長):まっすぐな細い線や、草のつるなどを描く時に使う。
4. 平筆:シェイドやハイライトを入れる時に使う。
5. アンギュラー:平筆で先が斜めにカットされているもの。ばらの花びらを描く時によく使う。
6. 大きな平筆(ウォッシュ・グレーズ用):ベースやニスを塗る時に使う。
7. フィルバートブラシ:花びらを描く時によく使う。
8. ディアフットブラシ:先を使ってたたくと、ソフトな感じの下地が出来る。
9. レイクブラシ:平筆で、先が間引いてある。動物の毛などを描く時につかう。
10.ステンシル:ステンシル用の筆。先が平らで、たたいて使う。
11.モップブラシ:色をぼかしたい時につかう。
12.鉄筆(スタイラー):デザインを写す時や、花の花粉を入れたりする時につかう。
スリップスラップ:
下地の作り方にスリップスラップというのがあります。ソニア・リチャードソンなど作品によくみられますが、背景にほんのりと色を入れる方法です。まず、水で湿らせた大きめの平筆に絵の具をサイドロードし、軽く掃く様に絵の具をおいていく。絵の具が乾く前に、モップブラシでたたいてぼかします。
代表作品:01-006フラワーファンタジー(ソニア・リチャードソン)、01-008ピンクボックス(ソニア・リチャードソン)、01-010ハロウィーンベンチ(ソニア・リチャードソン)
 
アンティッキング:
一般的にアンティックメディウムを使いますが、バーバラ・フランツレップのように油絵の具を使う人もいますし、ヘレン・ジェグリックの花時計のようにアクリル絵の具とリターダーを混ぜて表面にかける人もいます。
いろいろな絵の具の会社からアンティッキングメディウムが出ています。通常、描き終わった作品にアンティックメディウムを上からかけ、布で拭き取って好みの色や味わいを出します。デルタのアンティックジェルは、アンティッキングしたくない部分にメディウムを塗っておいて、ジェルを塗った部分との境はモップブラシでぼかすというやり方です。この場合拭き取りは要りません。
油絵の具を使う方法としては、油絵の具のバーントアンバーを容器に出し、ブレンディングメディウム(絵の具を薄め、乾きを遅らせるメディウム)を混ぜます。柔らかい布に混ぜた絵の具をつけて作品にかけます。布で好みの色になるまで絵の具を拭き取ります。また、アクリル絵の具のバーントアンバーとリターダーを混ぜて、薄く表面にかけていく方法もあります。拭き取る方法より、薄くかけながら好みの濃さにしていく方が安心な人もいるでしょう。
代表作品:02-008秋の収穫(ハンナ・ロング)、03-005花の壁時計(ヘレン・ジェグリック)、05-003フルーツオブスピリット(バーバラ・フレンツレップ)
メディウムを使ってシェイドを入れる:
ヘレン・ジェグリックがほとんどの作品でつかっている方法ですが、美しいシェイドを出すために、最初にメディウムやリターダーあるいは水を表面にかけ、シェイドを入れていきます。比較的大きな部分にシェイドを入れる場合、最後の方には絵の具がかすれてしまったり、筆の線が出てしまうことがありますが、表面にメディウムを塗ることにより、絵の具の伸びがよくなり、きれいなグラデーションが描けます。
代表作品:03-001ストロークデザイン(ヘレン・ジェグリック)、03-002花と蝶のストロークワーク(ヘレン・ジェグリック)、03-008デンマークの鳥プレート(ヘレン・ジェグリック)
 
水滴の描き方:
リアルな花や果物をモチーフにした作品によく出てくるのが水滴です。これがあることによって、作品のリアル度が増します。難しく見えますが、ヘレン・コックシャットのテクニックでマスターしてしまいましょう。まず、水滴の場所をメディウムで湿らします。ライナーを使い、水滴の輪郭を描きます。平筆でこの輪郭の線を水滴の内側にぼかします。水滴がついている部分の色より2段階濃いシェイドの色を用意して、水滴の左下の外側と、水滴内部の右上にその色をかけます。水滴内部にハイライトの点を入れます。
代表作品:06-002グラニースミス(ヘレン・コックシャット)、06-003ローズミラー(ヘレン・コックシャット)、06-005アップルベンチ(ヘレン・コックシャット)
 
クラックリング:
クラックリングメディウムには、2種類あります。一つは、アクリル絵の具で下地の色を塗り、乾いたらクラックリングメディウムをかけ、次に違う色を上から塗ると、表面の色が割れて下地の色が見えてくるやり方です。もう一つは、描いた作品にクラックリングメディウムをかけ、時間をおいてメディウムが割れてくるのを待ちます。そこにバーントアンバーなどの濃い色をかけて、割れ目の間に絵の具を入れこむと、作品が古くひび割れた感じが出ます。ハンナ・ロングがあじさいの作品で用いたメディウムは、前者の方です。容器の説明書きをよく読んで、どちらのメディウムか確かめてから購入しましょう。いづれにせよ、メディウムは大きな筆で、一筆で入れる様にすると大きな割れ目ができ、何度も塗り直すと細かい割れ目が出来ます。
代表作品:02-001猫とあじさい(ハンナ・ロング)、02-002鳥小屋とあじさい(ハンナ・ロング)
 
サランラップで下地をつくる:
サランラップは、マーブル調の下地を作るのによく用いられるもので、手軽でゴージャスな感じが出ます。ただ、サランラップを丸めて絵の具をつけ、たたくだけでも変わった模様がつくれます。マーブル調の下地をつくるには、まず下地の色を塗り、よく乾かします。次に違う色を水を多めにして表面にかけます。サランラップを丸めてしわを作り、まだ濡れている表面に広げます。上から手のひらで押し付けます。この時サランラップを伸ばそうとせずに、しわの上から押し付けます。しわの中に絵の具が入り込んで、サランラップを取ったときにマーブル調の模様ができます。よく乾かしてから、デザインを写してください。
代表作品:02-008ペアペア(ハンナ・ロング)、06-010チェリーと白い花(ヘレン・コックシャット)
 
果物のハイライトの入れ方:
果物にきれいなハイライトを入れるのは、難しいことです。ラフな作品なら、スティップルの筆やディアフットブラシ、または先がぼさぼさになった筆を使ってハイライトの部分に色をたたいて入れます。リアルな作品だと、もう少しテクニックが必要になってきます。まずハイライトを入れたい部分にリターダーまたは水を塗ります。そこにハイライトの色をかけ、スティップルやディアフットブラシ、あるいはモップブラシで中央に向かってたたきます。薄く、何度も入れるのがこつです。
代表作品:06-001スピリットオブフレンドシップ(バーバラ・フランズレップ)、06-005アップルベンチ(ヘレン・コックシャット)
 
ドライブラシの入れ方:
まずディアフットブラシにシェイド、またはハイライトの色を取る。ペーパータ オルの上でたたいて、ほとんど色が見えなくなるまで絵の具を拭き取る。次に、 軽く円を描くようにして、かすかに筆に残った絵の具をのせる。この時、わずか に色が見えるくらいに色をのせる。筆跡が見えるようであれば、絵の具がまだ多 いので、ペーパータオルで更に絵の具を拭き取る。ドライブラシは、線を残さず にシェイドを入れる方法である。サイドロードだけではシェイドの広さが足りな いような所に使う。
代表作品:07-001アッシュレト(パティ ノリシュ)

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